ヴィンテージ古着がいつまでも愛されるワケ

『温故知新』ヴィンテージ古着の魅力

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いつの時代も愛されるヴィンテージ古着。

「古着」と位置付けられるヴィンテージウェアは、「現代」のトレンドにも大きな影響を与えています。

そんな古着の持つ深い魅力とはいったいなんなのか。

この記事では、ヴィンテージ古着の魅力と今の着こなしにマッチするポイント解説していきます。

 

「ヴィンテージ古着」と「リサイクル古着」の違い

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「古着」と一言に言っても、その解釈の違いによって印象は大きく変わってしまうため、まずはこの古着の定義からお話します。

古着は大きく大別すると「ヴィンテージ古着」と「リサイクル古着」の二つに、ここでは大別してみていきましょう。

ヴィンテージ古着は、所謂「輸入古着」を指し、主にアメリカやヨーロッパから仕入れられた古着を指し、リサイクル古着は、国内のリサイクル業者の取り扱う、主にDCブランドなどの衣料品を指します。

「新品ではない、誰かが着た服」という解釈でいうと、これらを分けずに「古着」と一括りに捉えられますが、その歴史的な背景やニーズは大きな違いを持っているという事がポイントです。

 

古い歴史的背景が読み取れる「ヴィンテージ古着」

ヴィンテージ古着を主に取り扱う古着屋は、アメリカやヨーロッパを中心にウェアハウスやガレージにある古着から価値を見出し、日本に輸入する形で買い付けを行っています。

ヴィンテージ古着は古いものでは1930年代のものなど、長い年月を経ながら現存しており、その歴史的背景におけるファブリック、ディティールをもったアイテムに溢れている点が魅力です。

 

「限定」を手に入れたい「リサイクル古着」

一方リサイクル古着は、基本的に一般消費者である個人から洋服を買い取り、それを販売する古着事業です。

一般的に人気のDCブランドの洋服は、そのシーズンのみでしか作られないものが多く、そういった「限定」という要素に魅力があり、物によっては当時の販売価格よりも高値で販売されるプレミア的な要素も含んでいます。

基本的には定価では高くて手が出ないブランドも、「リサイクル古着」という定義にあてられる、一度人が着たものは値段を下げて販売されるため、安く好きなデザイナーのブランド服を手に入れられることも魅力の一つです。

 

洋服にハマる人がヴィンテージ古着にハマる3つのワケ

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洋服好きという人に、「古着も好きで~」という人が多く感じませんか?

洋服を好きになるとブランドだけでなく、服のファブリックやディティールやその歴史にも興味を持ち始めます。

洋服好きがヴィンテージ古着に注目を外せなくなるその理由は、どんなところにあるのでしょうか。

 

「一点物」という運命的な何か

ヴィンテージ古着は基本的に「一点物」。

なぜなら、何十年という長い年月が経つ中で、二つと同じものが現存する確率が、非常に低いからです。

ヴィンテージ古着の多くは日常着や労働着、制服(軍服)として使用され、長い年月を経る中で破れたり壊れたりすることによって捨てられていたかもしれない。

仮に人に着られずとも、その過程で捨てられてしまったり、保存状態によってはバクテリアやカビによって侵されてしまっていたかもしれない。

そんな時代の変遷とともに「今」にあり、そのファブリックやディティールを今に引き継いでいるヴィンテージ古着に、ロマンを感じせざるを得ないといっても過言ではないでしょう。

 

現代では再現できないディティールもある

ヴィンテージ古着の中には、現代の技術をもってしても再現できないディティールがある場合があります。

当時使用されていた機械でしかその風合いを表現できなかったり、今ではもう生産することができないファブリックが存在するからです。

そんな歴史的な背景を知ると、より一層ヴィンテージ古着の世界に魅入られてしまうのでしょう。

 

ヴィンテージ古着は「温故知新」を心得る

ヴィンテージ古着は現代のトレンドにおいても大きな影響を与えています。

古着屋の店頭を観察していると、とある発見があり、コレクションから落とされるトレンドがアイテムに落とされるスピードが非常に早いことがわかるのです。

基本的に、古着屋の店頭に並ぶ古着の価格は言い値であり、非常に大きな変動します。

コレクションを基に流行りそうなアイテムは、例年より価格が上がっていき、多くの古着屋の店頭で並ぶことが多くなるのです。

というのも、SPA・OEM問わず、アパレル企業がコレクションを基にトレンドを抑えたアイテムを店頭に並べるまでの製造及び流通のスピードよりも、古着でアイテムを揃える方が圧倒的に早く、その時間差は非常に大きなものになります。

そのため、洋服好きは、今期のトレンドの「アイテム」をいち早く知るために、古着屋の店頭をよく観察し、共通して展開されているものや価格が吊り上げられているものが何かを探すのです。

まさしく「故きを温ねて新しきを知る」温故知新というわけですね。

 

ヴィンテージ古着を手に入れる

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ヴィンテージ古着を手に入れるなら、やはり古着屋に行くのがおすすめです。

「セカンドストリート」や「トレジャーファクトリー」といった買い取りを仕入れのメインとしているお店ではなく、所謂「古着屋」という名称のお店を選ぶと良いでしょう。

近場に古着屋が無い方は、「古着屋JAM」や「ドラセナ」といった古着屋が通販も行っています。

しかし、古着のサイズ感を合わせるのは非常に難しく、またその形や状態も様々です。

通販で古着を購入する場合は、記載されているサイズや状態をしっかり確認して自己責任で購入しましょう。

古着屋JAMの通販サイト

ドラセナの通販サイト

 

最後に:ヴィンテージ古着にはロマンがある

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ヴィンテージ古着を知ると、歴史的な背景やそのファブリックやディティールから現代のトレンドを知るきっかけになります。

古い年月を経て今にある「一点物」が、今を教えてくれる。

そう考えると、ヴィンテージ古着にロマンを感じざるを得ません。

ぜひこの記事をきっかけに、あなたもヴィンテージ古着に興味を持ってもらえると幸いです。

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